今月のコラム
2002年12月13日
かわらばん書きのごあいさつ
暖冬予想に安心するうちに、予想外の大雪の洗礼を受けました。やはり確かなことは、先のことは誰にもわかららない、ということでしょうか。
今年下半期の最大のニュースといえば、北朝鮮拉致事件の進展でしょう。長い間限りなく怪しい国であると同時に触れてはならない国でもありましたが、急転直下の進展でした。外交が突然主役に踊り出た感があります。
一方国内に目を転じれば、竹中改革スタートによりいよいよ経済危機の認識が強まったようです。同時に批判も集中し、いよいよバトルの様相ですが、まだ大丈夫と言い続けて「ゆでガエル」になるより、遥かに健全だと言えるでしょう。
ラグビー早明戦は、見事な快勝でした。野球といい、サッカーといい、早稲田スポーツは見事な復活ぶりです。その理由をあげればきりがありません。監督もしかり、選手のスカウトもしかり、設備もしかりですが、やはり最大の功績は奥島総長による大学改革の断行、志の再建でしょう。「志は高く、頭は低く」という精神の構造改革で、日本の再建は可能だ、と希望を新たにした早明戦でした。
幹事会の風景
師走も12日となり、遅れていた幹事会が招集されたのは、越後長岡小嶋屋二階の一室である。やっぱり師走は蕎麦屋の二階に限る、ということか。
集まった面々は、原会長、土屋副会長、上原幹事長、田中先輩、鷲頭先輩、高野先輩、五十嵐先輩とかわらばん書きの8名。
この日は原会長の5度目の辞任表明が確実視される中、敵前逃亡を果たした幹事もいるとか、いないとか。
「今回はもう不退転の決意」と語る原会長。土屋副会長、上原幹事長もがっちりとスクラムを組んでの攻勢に、後継候補勢は緊張感に顔面蒼白。ラグビー早明戦恒例のゴール前5mスクラム状態となる。
「長すぎてはいけない。若返りだ」と押し込む原組スクラム。
「会長は顔だから、若い必要はない。今こそ適齢期」と鷲頭先輩防戦するが、こちらはバインドが弱く、引きちぎられそうになる。
「長は長く居座るべきではない。私はかかわったPTAも全て、会長ローテーション制に改めてきた」
「ロータリークラブのガバナー就任で、他のことはとてもできない。市の教育委員もやっとの思いでやめたところだ」
矢継ぎ早に繰り出される攻撃に、たまらず鷲頭先輩も退任を容認する。
それなら新会長は誰にするか。「別室協議で決めては」、との提案も出たが、「そんなコソコソしないでオープンでいきましょう」と声が飛び、再び議論は堂々めぐり。
「正月までに集まって決めたら・・・」との声には、原会長、「今夜しかない。今夜が最高 !」と、余裕の口調となる。
そこで土屋副会長、「こうなったら原さんに指名してもらいましょう」と言うと、即座に会長は、「じゃあ、会長は鷲頭さんお願いします」
「オレは困るテ」と最後の抵抗を試みるが、「だってオレが指名していいって言ったもん」と引導を渡す。
たまらず、田中先輩、高野先輩がかけより、「勝っちゃん、受けれて。オレ達協力するっけさ」
この瞬間に大勢は決していた。
田中先輩の「決め酒だ、決め酒だ」という声が高らかに響き、「やけ酒だ」とぼやく声は届かない。
この瞬間から、血色のよい退任組トリオはさらに華やぎを増し、飲むは、食べるは、冗舌、ジョウゼツ、舌好調。さながら、師走寄席の様相となる。
原会長の冗舌も舌好調氏並となり、「お礼の乾杯をします・・・・・んうまい !!!」
「幹事長は若月さんでいいがろ ?」の声に、かわらばん書き「某現在無職の身なれば、到底不可能です」と答えると、「仕事はいろいろある。オレに任せろ」と原会長。
喜びながらも戸惑うかわらばん書きに、「考える必要はねぇて。こんげんいい話、今時ねえっけん、即断即決らて」と満座から声が飛び、あれよあれよという間に握手。
再び田中先輩高らかに、「決め酒だ、決め酒だ」「いやぁ、感動的らねかてぇ、若月さん。稲門会でこんげん感動的なのは初めてらて。いやぁ、いかったいかった」 どうやら先輩は、角さん譲りの感激屋らしい。
こうして、引退祝いの3人と、やけ酒あおる人、就職祝いと、教訓たれる人、感激しっぱなしの鍋奉行氏と入り乱れて、酒だ酒だと大盛り上がり。
はたして翌朝の体調やいかに ?
注 : 正式な鷲頭体制の発表は新年会総会の場になります。