今月のコラム
2003年12月
かわらばん書きのごあいさつ
討ち入りの前夜、蕎麦屋の二階で飲んでいる所に、フセイン拘束の報せが入りました。敵役の吉良上野介が捕まってしまったら、赤穂浪士は宴会をして解散するしかありません。主役にはなれなかったでしょう。
自衛隊も主役になれない方がめでたしです。これを機に、このところの世界の緊張状態が解消に向かえば、来年はきっと明るい年になるはず、と期待しましょう。
暮れになって市町村合併にはおかしな風が吹き始めました。地方への交付金削減がスタートだったはずですが、合併もいばらの道とわかると、途端に方向転換です。民主主義と構造改革はどうにも相性が悪いようです。
すっきりしないことを考えるより、正月はテレビでエンジの活躍を見てすっきりしましょうか、ねぇ。
幹事会の風景
あの悪夢の12月12日から1年、今年の幹事会も12月12日(金)日栄分店での開催となった。出席メンバーは鷲頭会長のほか、高野副会長、大地顧問、五十嵐事務局長、村山応援団長、一由青年、それにかわらばん書きである。
さしたる議題もなく、乾杯に。
口開きは大地先輩である。
「オレ、ホームカミングデーに行って来たて、45年の。これが最後だもんね。50年になると死ぬもんね。みんなね」
言葉とはうらはらにつやつやとした顔を紅に染めながら切り出す。
「キャンパスも校舎も、学生の頃はもっと広かったように感じたんだけどねぇ」
「それはおめさんがでかくなったがぁて。学生の頃はスリムらったがぁねぇが」と高野先輩。
(子供じゃあるまいし・・・でも、人物がでかくなったってことか)
たわいもないスタートだったが、いきなり本論に。題して、「奥島イズムと早稲田の復活・・・その後」 奥島総長の撒いた種を刈り取るとか刈り取られないとか。迫力がどうのとか、心にピッとこないとか。スターの去った後の舞台は難しいものだ。
「ラグビー早慶戦はよかった。これであとは駅伝だけだ」と軌道修正すれば、時の話題、イラク大使館の奥参事官におよぶ。
「男の死に様として最高 ! 総理大臣の弔辞だぞ」と火の玉男、鷲頭会長。
すかさず大地先輩、「オレの葬式はせめて鷲頭君の弔辞が欲しいよな」
「先輩のときはせめて私が・・・」二人でやってればいい。
いよいよ本論。「選挙は大事 !」 と件の大物市議。
とたんに身を乗り出す応援団長。
「娘のためなら命を捨てる覚悟」とはいえ、「私としては結婚3ヶ月の報告も欲しい」と父親の顔。娘じゃない、イチロー氏のことだ。どうしたら選挙に勝てるのか。
「腹をへこまさなければだめだ」と声が飛び、ミスターNHKイチヨシ青年にふられる。
まってましたとばかりに、当選へのイチオシ講座が始まる。
「若さを前面に、清潔感を出さなければダメです。カラーはブルー。某氏は奥様のカラー。イチローは若さ、若武者のイメージです。若い票を集めた者が勝ちます。民主党っぽく迫り、責任政党らしい中身を主張しなければなりません。要は新潟のために何ができるのか。福祉の具体性、少子高齢化の現実にどう取り組むのか・・・」
「オメェ出れ」と高野コンピュータ氏。
かくして幹事会は選対本部へと様変わり。