今月のコラム


2007年6月20日

かわらばん書きのごあいさつ

 

甲子園のスーパーヒーロー「ハンカチ王子」(斎藤佑樹投手)に感動したのはほんの10ヶ月前でした。実力はいうまでもありませんが、なんといっても王子の魅力はインタビューで見せた真面目な人間性でした。こんなスーパーヒーローが早稲田に入るというだけで、早稲田大学の品格も上がるに違いない。そう思ったものです。そして10ヵ月後、全国ワセダマンの夢を担って登場した「ハンカチ王子」は、みごとに神宮球場の星となってくれました。歴史的スターの誕生です。

そこで思い出すのが「愛の前立て」直江兼続です。天地人の作者である火坂雅志氏は54年商学部卒です。某と同じ空気を吸っていたと考えるだけで親近感を覚えますが、氏が兼続を書くことになった理由は南中野球部在籍時代に、帽子の裏に「愛」と書いていたことによるといいます。後になって戦国時代に兜に愛の前立てをつけた武将がいたと知り、自分が書かねばと思ったといいます。利益を追求して戦乱に明け暮れた時代にあって、正義と仁愛を貫き通した兼続。正しく正統派のヒーローです。

いかがわしいベンチャーのスターが次々と馬脚を現す時代です。だからこその大河ドラマ決定なのでしょうが、正しくありたいという人間の本性が呼び起こされる思いです。先日、早速春日山城を訪ね、「愛」のTシャツを買いました。これから始まる観光町おこしに長岡が出遅れないよう、声を大きくしてゆくのが某の使命と決めています。

 

(ワカツ記)

 

 

 


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