今月のコラム
2001.12
かわらばん書きのごあいさつ
21世紀はどんな世紀になるのだろうか、などと話題にしているうちに、世界同時不況の波が押し寄せ、まさかの戦争も始まりました。この道はいつか来た道なんてことにならなければいいのですが。人類の100年の叡知を信じたいものです。
小泉構造改革政権も半年が過ぎ、ようやく動きが見え始めたところですが、経済は待ったなしの状況になってきました。ゴールラインを背に明治ボール5mスクラムのピンチです。恒例のシーンはひたすら耐えてワンチャンスにかけるしかないわけですが、バックスの決定力が必要条件になります。正確なパス、ワイドな展開、振り切れる走力。チャンスをつかむ力こそがピンチから救うというところでしょうか。
ラグビーといえば、今年は正月が楽しみです。もう一度早慶戦を見ることができるでしょう。あの早慶戦で見せた胸のすくような展開ラグビーの復活、早明戦での勝利への執念を見せた劇的逆転。スタンドには不敵な薄ら笑いを浮かべる清宮監督。監督の顔を見ていると、点差があっても負ける気がしない。みごとに洗脳されてしまいます。強力なリーターは組織を大変身させました。
早稲田ラグビーの復活は、早稲田の復活、日本の復活への「のろし」となってくれることを期待しています。
幹事会の風景
今回の幹事会は11月30日。月末とは何か意味があるのか。出席しにくいようにとの総会屋対策か。しかも会場は初めて聞く台町の「マルコ」。電話帳を調べたが見つからない。まあ、たかが長岡じゃないかとたかをくくって、駅東口へ。6時過ぎたばかりだがすでに真っ暗な裏道を行くと、おりから氷雨が降りだし、風雲急を告げるのではと予感する。
それでもなんとか到着し、座敷に上がって関所を設ける。なにしろ出掛けに五十嵐先輩から電話が入り、「いま大宮にいるんです。時間に間に合わないから、会議は後にして予行演習を始めていてください」とか。まったく・・・。だいたいこの人は忙しすぎる。もっとも仕事は忙しい人に頼めとの鉄則もあるようだが。
さて、集まった面々は、大地先輩、鷲頭先輩、高野先輩、草間先輩、倉重先輩、大石先輩というところ。しかし席はまだ3つ空いている。1つは五十嵐先輩として、あとの2つは誰か。まぁともかく定刻になり、予行演習開始。とたんに始まるのは、不景気、フケイキ、フケーキ。仕事がとれない、入札がとれない。この手の話には明るい人が多く、話が途切れることはないが、オフレコ、オフレコ。その都度オフレコの指示が跳んで来る。
高野先輩はキンキラのゼロハリバートンから、怪しげな写真を取り出す。さてはあれかと、皆が気色ばむと、そこには不気味な死人のようなものが写っている。「いやぁ、オレ死にかけたがーて」「腸に穴があいたがーて。なんでらかはわからんがぁけど」 本人は元気になって飲み会にも出られるようになったてんで、喜んでるんだろうが、ウミのたまった腹に管を何本もつながれた様子を、アップで写し出されているような不気味な写真を見せられた方はたまったもんじゃない。性欲どころか食欲も消えかける。
まもなく五十嵐先輩到着。一応書類が配られるが、もはや誰も見ていない。寄せ鍋の煮え具合の方が問題だ。原会長は風邪でダウンだそうで、あとの2人に電話をかけ始める。上原幹事長は腰が出た。大塚副会長は忘れてた。いやはや、なんですね。先輩はその後も電話をかけ続ける。「いやぁー、申し訳ありません。明日なんですが・・・」仕事らしい。飲んでるヒマもない。
話が跳んだ。突然あの人が声を上げた。いつも黒子に徹しているあの寡黙の用心棒氏が。「イチョウの葉がもうじき出る頃だったんです」 何のことか。竹でもスパッと折れるというのだ。なんのことはない。安保闘争の時代、用心棒氏が竹棒を抱えて機動隊ともみ合った時、竹がメリメリと折れたというのだ。その時見上げたイチョウの枝は、芽が゚ふくらんでいたというのだ。
それをきっかけに、話題は剣道から、学生時代に跳んだ。この手の話が盛り上がらないはずはない。しかも1人以外はほぼ同世代。早稲田ランチは120円だった。Bランチは85円。いや、75円。バスは15円。もったいなくて歩いた・・・。同窓会は罪がない。それにしても同期ながら他界した人は残念。
大地先輩が断定する。「どこでも、こいつはスゴイという奴は早死にする。残っている奴はろくなのがいない」 皆が顔を見合わせて、満面の笑顔でうなずく。すると大地先輩が一番あれか・・・? いや、失礼。同窓会は罪がない。
ところで罪がないついでに、この頭は誰でしょう。
簡単ですよね。もちろん草間先輩ではありません。
原会長 ?
カゼで欠席てすってば。