小松原湿原散策


 

 

連日の猛暑から逃れて、

8月5日小松原湿原をのんびりと散策した。

さわやかな風に吹かれながらの木道上の昼寝は、

まさに至福の時だった。

10数年ぶりの散策だったが、

今も当時と変わらず、

秘境と言えるほどの静かさだった。

一日散策して、出会った人は、

苗場山頂から下山してきた二人組だけだった。

湿原の池塘は、

ワタスゲが白い花をつけ、

見るからに涼しげだった。

足元の湿原に視線を集中すると、

所々にミズゴケの中から、

ヒメシャクナゲが薄桃色の可憐な花を咲かせていた。

森の道端にひょっこりと、

トマトのようなかたまりが顔を覗かせていた。

タマゴタケのようだ。

スベスベのかさは人工物としか思えない美しさだ。

食べると旨いらしいが、

宝石のようでとても採ってしまうことはできなかった。

恥ずかしながら、

同行した日和見尊師と無言です。


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