トンボのいる風景T


 

渓流の女王という言葉には

なんともいえぬ気品と華やかさが感じられる

実際夏の渓流を歩くと

鮮やかな橙褐色の羽をヒラヒラとさせながら

岩から岩へと飛び回るミヤマカワトンボに出会う

すぐにも撮れそうな気もするが

案外すばやく、こちらとの距離をとりながら飛び去ってしまう

目の前まで近づいて撮影するためには

こちらもかなり時間をかけて

念入りに気配を消して岩と同化しなければならない

運良く接近できると

見事に金属青緑色に輝く胴体をファインダーに捕らえることができるのだ

 

渓流の女王 ミヤマカワトンボ


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