50MHZ3段コーリニアアンテナの製作
今度は同軸ケーブルを駆使した(?)コーリニアアンテナを紹介します。このアンテナは以前430
MHZで使っていたものを、50MHZにモディファイしました。
5段くらいはいけそーだなんてタカををくくっておりましたら、約7mありますので3段でせーいっぱ
いでした。10段にすると20m位になっちゃいます。勇気とパワーのある方は挑戦して下さい。
|
寸 法 |
電気的λ/2 |
2050mm |
電気的λ/4 |
1025mm |
機械的λ/4 |
1480mm |
スタブ |
850mm |
設計周波数:50.5MHZ
短縮率:0.69
アンテナの外観は以下の通りです。
下図を見ていただくとおわかりだと思いますが、λ/4の垂直コーリニアにλ/2の垂直ダイポ
ールを2段足した形になっています。同軸芯線とシールドを交互に接続するのは位相を180度
ずらし、電流の方向をそろえるためです。
上記のケーブル寸法は同軸ケーブルのシールド側の長さです。当然半田付けをするために下
図のように両端を10mmずつ長く切りケーブル先端を加工します。
機械的λ/4は同軸の芯線とシールドをショートさせてただの金属棒のように使います。
これがバランの役目をし、同軸に電波が戻るのを防ぐ働きをします。ラジアルはありません。
また、スタブは先端解放です。給電部のリアクタンス成分をうち消す目的でついています。私の
場合はこの長さでVSWR最低になりました。10cm位長くしておいて調整の時少しずつ切ってVS
WR最小になるようにします。当然切りすぎるとまたVSWRは悪くなってゆきます。
オープンスタブは給電線の同軸とパラ(並列)に入れます。
同軸ケーブルの長さは以下の周波数と短縮率で計算しています。短縮率は実測しましたので
この寸法でドンぴしゃいけるはずです。ただし、メーカーが異なると短縮率は変わってきますの
でその時はカットアンドトライして下さい。
フジクラ製5D-2Vを使用しました。