景気対策か構造改革か

 

ようやく自民党の総裁選挙が始まりました。4人の候補者がテレビ番組に呼ばれては、一番注目の経済政策「景気対策か構造改革か」を追求されています。

麻生氏と静香先生は景気派、変人小泉は構造改革派、そしてあのポマード大王は、相変わらず尊大な顔で「ボクは両方大切だと言っている」、とかわしています。嫌われるように嫌われるように振舞っているとしか思えませんなあ

「景気対策か構造改革か」このテーマは経済学的なアプローチをすれば、ケインズ主義か新古典派か、ということになります。

このデフレ不況の時こそ景気対策だというのは、当然のことです。そもそもケインズ政策は、こんな時のためにあるのです。

しかし、日本ではバブル崩壊後、莫大な公共事業をやってきましたから、病気が軽いのにモルヒネ漬けになっているようなものです。ここで、重病になったからといって、もうモルヒネが効くとは考えられない、というのが改革派の主張です。副作用の国債暴落、破局の道を選ぶよりは、リスクを覚悟してでも治療の方針を変えようというわけです

しかし、静香先生が指摘するように、改革の具体論はなかなかはっきりしません。誰も本当のことが分からないからです。ただアメリカかぶれしているにすぎないという非難もあるでしょう

つまり誰にも分からない。分からないからモルヒネを増やすか、治療を変えるか。その選択なのです。

ちなみに、経済学者、エコノミストの主張を聞いていても、単純ケインズ派、新古典派、そしてそれらの中間派で、新古典派的ケインズ派とケインズ的新古典派に分かれます。特に中間派は迷っているのか、日和見っているのか、それとも考えもなく人の考えを寄せ集めているのか、とにかく素人とあまり違いのない人もいるようです。

もちろん我らの「平ちゃん」は新古典派です。一般に年寄りはケインズ寄り、若手は新古典派です。というのも、彼らが大学で学んだ頃に花形だった派に染まっているからです。ちなみに、宮沢財務大臣が「遅れてきたケインジアン」ですし、堺屋先生もケインズ派を自認しています。

さて、皆さんはどうお考えですか。改革先送り景気対策か、生みの苦しみを覚悟するか。ご意見をお待ちして
います。


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