今どきの子供

「今どきの子供」というと、多くの場合あまりいいことは言わない。外で遊びもせず、テレビゲームばかり。たまに自然の中に連れて行っても、疲れた、早く帰ろう、というわけで、子供なんだか年寄りなんだかわからないというのが、多くの人のイメージだろう。

しかし、これはおかしなことである。

確かに外で泥まみれになって遊ぶことはなくなっただろう。しかしそれは、そうする必然性がなくなったからであり,その環境に置かれればそれに適応するのが子供なのである。今時の子供が気に入らないとしたら、それはいまどきの大人が気に入らない環境を作り出しているからに違いないのだ。

子供は親を写す鏡である、ともいう。社会を写す鏡でもあるに違いない。

無言が俗世に残したエーヤの家には、小学5年生の男の子がいる。ある時無言が遊びに行き、デジタルカメラを貸してやると、面白がってバシャバシャ写し、パソコンに向っていたと思ったら、こんな写真を作ってしまった。

これはなんとしたことか。子供にとってはパソコンの世界はおもちゃ以外の何物でもないのだ。

例え河原で火起こしができなくとも、子供は無限の才能を持っているものなのだ。才能が足りないと感じるとしたら、それは大人に見る目がないということなのかもしれない。

いずれにしても、子供にはいろいろな経験をさせるぺきである。大人が経験する範囲を限定してしまうべきではないだろう。

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