マイナス・イオンについて、「梅雨時のうたた寝」と「マイナス・イオンの謎」で語らせてもらった。
ところが、無言の理解は間違っているというご指摘を頂いたので、菅原明子著
「マイナス・イオンの秘密」 (PHP研究所)
を参考に訂正をしておきたい。
まずご指摘頂いたのは、雨の日はマイナス・イオンは少なく、雨上がりに最高になる、ということであった。
雨の日は昔から言われているように、そして多くの人が体感しているらしいのだが、古傷が痛むとか、神経痛が出るというような、体にとって良からぬ影響が出るようである。
これは雨の日にはプラス・イオンが増加し、これが体内の抗酸化物質から電子を奪って、活性酸素を作り出すことによる悪影響であるとされている。
そもそもマイナス・イオンは、空中の100万分の1mm程度の微細な水の粒子に電子が付着したものであり、雨の日のように湿度の高い時には、水の粒子は大きく、プラス・イオンが多くなるというのである。
いわゆる滝の近くがマイナス・イオンの宝庫であると発表したのは、レナード博士であるが、これも正確に言うと、滝のすぐ近くのしぶきがかかるような所はプラス・イオン、10メートルくらい離れたところがマイナス・イオンの宝庫なのである。そして、そのあたりの木々は青々として実に元気そうだというのである。
風呂場でシャワーを浴びると気持ちいいというのも、別のものであり、実は湿度の極端に高い風呂場はプラス・イオンの塊である。
その一方、露天風呂に首まで浸かり、時々上がっては風に吹かれるというのが、マイナス・イオン浴とも言うほどに、最も気分爽快で体にいいということである。
なるほど、無言の語りとはかなり違っているようである。この説でいくと、渓流で昼寝をするのは気持ちがいいというのはマイナス・イオンの効果のようであるが、梅雨時の昼寝は体に悪く、その結果眠っているのがふさわしいということになる。
なかなかに難しい話ではないか。どうもよくわからないことだらけになってきた。
さらに体内にプラス・イオンがたまると病気になりやすく、アレルギーなどはプラス・イオン過多の影響である、などとなると、どうやら無言ごときが触れてはならない世界のことのようでもある。
これに関して一家言お持ちの方々からの投稿をお願いしたいものである。
実は無言も近々、長岡市内のあまり自然環境のよくない所に、「清澄房別館」を立てる計画をしているところである。少しでもプラス・イオンが少なく、マイナス・イオンを少しでも取り込める庵にしたいと考えている所である。