24.町内会結成2周年、基盤はつくれただろうか?

       〜 総会出席8割、和気合い合いの雰囲気生まれる 〜

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◆ 新町内会結成二周年、順調に新体制に移行

  
太田川にかかる水道配水管
 
町内の太田川にかかる水道配水管

 旧町内会から追われるごとく迫られ、悩み、苦労して誕生した我が町内会も、今年1月結成2周年を迎え順調に定例総会を終えることができた。
 発足のいきさつ、経過の責任も背負って2年間、運営任務にあたった私たち第一期役員体制も、ほぼ円満に次期新執行体制の誕生をみて無事引き継ぐことができた。振り返ると、平成15年暮れの旧町内会からの離縁騒動、新町内会結成準備、会則づくり、班づくり、役員選出問題とめまぐるしく展開し、ようやくスタートをしたのだった。途中、一昨年10月の突然の中越地震の襲来もあって、新体制に引き継ぐにあたり感慨深いものが去来する。
 「初めての役員改選期のこの総会は、一つの節目となります。班長のご苦労、会員の皆さんの協力のおかげでした。よちよち歩きながら道筋がつけられたのではないかと思います。」とあいさつされた会長のことばに象徴されていました。

◆ ごみステーション1基、自前で立派に完成 

 町内会内の問題は、大小さまざまではある。なんといっても一番の悩みは、ごみ回収問題と街灯問題ではなかろうか。わが町内は、大きな道路からの入り口の一箇所にごみステーションがある。時折り部外者がとてつもない粗大ごみを公然と放置し、何ヶ月もそのままのことがよく発生する。当然町内からの苦情のタネとなっていく。ささいなことでもゴミの問題は一番の関心事なのである。
 そんなこともあって、ゴミステーションの改善に努めることとし、試みに壊れかかった1ケ所を新規に設置することとした。新設町内会には、潤沢な予算があろうはずがない。そこで自分がやってみよう、という町内の技術経験ある篤志家が現れ、まかってもらうこととした。
 自分で設計図面をひき、必要な材料、それも立派なステンレス製の不用材をあちこちから譲り受け、コツコツと始まった。設計図も市役所の内々の許可も得られた。およそ3ケ月かけて立派に完成。昨年9月所定の位置に設置され、とても喜ばれている。費用も、市の助成金を引けば僅か5万ほどでできあがった。町内のためを思う会員のおかげだった。
 今年は、この方式で新たに2基の建設計画を予算に盛り込み了承が得られた。不法な投棄がなくなってほしいものだ。


立派に完成した手造りごみステーション

◆ 会員拡大に努力、見込み超える納入会員 

 わが町内は比較的新興地にあって、アパート住居者が比較的多い。アパート会員は移動も頻繁にあることから、原則「準会員」として一般会員の75%会費としている。しかし大家さんの意向もあり100%の会員化は難しいのが現状だ。
 アパート住居者といえどもごみ問題、街灯設置費や管理費等当然一般者と同じ利益を受けているのだから、この2年間会員化に努め協力を求めてきた。幸い一般世帯の新規もあって結果するとろ、見込んだ収入予算を超える成果となった。まだまだ田畑地も結構あり、これからアパートの新設見込みもあり、引き続き努力していかなければならない課題だ。


冬も建設が進む町内のアパート棟

◆ 悩みは役員選出、協力し合って応分の負担求める方向づけ選択 

 2年間の町内会運営も、班長、会員の協力もあって、新制町内会としてはつつがなく運ばれてきた。どうにか基盤らしきものも築かれてきたようだ。 いよいよ年を越えると新体制発足の総会を迎えることになる。
 総会準備を控えた11月、次期役員体制について検討がはじまった。発足第一期の役員体制は、設立準備会の流れもあって苦難の末誕生した経過があった。このため、役員会としては新役員をいかにして適任者を選び、選出するかに集中した。討議は真剣だった。
 結局、次のような現状を理解し、確認してもらう。即ち
    @役員のなり手がなく、役員の選出が困難な現状にある。
    A町内会のスムースな運営の必要性は誰もが認識していると思われる。
    B会員が町内会運営に責任をもってかかわるため、役員について会員の公平な負担が必要。
    C公平な負担とはいえ当然限度がる。高齢者世帯や健康状態等考慮される必要がある。
 要旨、以上の内容を互いに基本認識として確認しながら、
    (1)6班ある班から役員候補の適任者を事前に1名づつ選らんでもらう。
    (2)各班から適任者の選出は、前項のB及びC項を尊重しながら、班の自主性で選ぶ。
    (3)総会の事前に、旧役員と選ばれた6名とで執行体制を具体的に検討し、総会に提案の上で承認を得る。
 大筋上記のような内容を周知し、新役員候補選出に入った。初めての試みであり、全体の討議がなされない中でもあったため、班長の苦労は並大抵ではなかったようであった。しかし、一つの方向性はつけられた。

  ◆ 総会出席者80%、和気あいあいの懇親会盛り上がる

 1月末の日曜日、午後3時半きっかりに第三回総会が始まった。正会員は現在一般世帯と事業所あわせて57世帯(別にアパート会員は準会員)。うち実出席数が44名で何と8割の出席数となった。欠席者のほとんどが居住のない事業所会員であり、やむを得ないことだろう。以前在籍した旧町内会では、確かこんな出席の状況にはなかったように思う。皆んなで苦労してつくり上げあげたそんな一端の表れではないだろううか。
 総会は、前述の役員選出方法の提案もあり、活発な意見が交わされ、いくつかの補強意見や今後の検討課題も提起され滞りなく終了した。役員についても満場の拍手で承認され、めでたく新執行体制のスタートとなった。
 個人負担1千円の新年懇親会は、ささやかな折り箱の手当てと飲み物はすべて持ち込み方式。準備も、後片付けも全員のボランテア。最後まで帰る会員もほとんどなく、久々の交流で和気藹々、実に和んだ雰囲気で盛り上がった。

◆ 基盤の一歩、完成か?最小コミュニテイの潤滑油に

 町内会には、確かに多くの仕事が課されてくる。数えてみれば年間大小100件にも及んでいた。学校関係の行事周知、市を通じた福祉の物販案内、共同募金、防犯チラシ、市政だよりの配布、……等々と。実にさまざまだ。中でも市役所を通じた関係業務が圧倒的のようだ。些細なものと思える案件も結構あって、すべてが住民生活に直結しているとは限らないが、欠かしてはならない肝要なことも多いことは確かだ。そういった意味で、公的行政では手の届かない最小単位のコミュニテイとして欠かせない存在なのであろう。
 行政の下請け機関、ましては戦前の「戦時体制化の下部組織的役割」など御免こうむるが、極く身近な生活コミュニテイの住みよい環境づくりのため、今もやっぱり必要なのではなかろうか。あまり「プライベートに干渉せず」、さりとて「他人に迷惑を及ぼさず」、そして「少しの共助の力を出し惜しまず」、時には「ほんの少しの親睦の機会に溶け合う」ことでよいのではないだろうか。
 多くの会員が町内会に関心を持ち、8割がたもの出席で総会を盛り上げてくださったところに、その基盤の芽が芽生えつつあることを知った。この2年間の貴重な経験を生かしたいものだ。

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