50.国上山〜弥彦山早春の縦走

   〜十宝山の会、今春の歩きはじめ〜



(左) 縦走路から遥かな弥彦山頂を望む / (右) 弥彦山頂から望む多宝山−'12.3.27 

◆ 春一番の雪割草・かたくりの群生に出会いたくて

 昨年秋、高齢者仲間でグループを立ち上げヨチヨチ歩きの山の会、「十宝(トダカラ)山の会」が冬の休眠から目覚め、ようやく活動を開始した。かねての計画の国上山から弥彦山までの縦走である。
 去年暮れ、一年の山行の計画をしたとき、雪消え一番の山行は、「ぜひ越後の春一番の花に出会うコースを」と一致した希望で決定していた。日時も、例年なら当然見ごろとなっているはずの、4月に入る前の3月27日と自信をもって設定していたのでした。そんな思惑が、今年の予想以上の豪雪のため、望みは外れしまったかと半分はあきらめの境地での参加でした。

◆ 男性5人、女性2人の7人パーテー

 3月27日、天候は前々日からの雨もよいで心配されたが、当日になって幸い雨の心配はなさそうな天気となった。。朝7時、集まった6人が集合地の陸上競技場を2台の車で出発した。分水の道の駅で、和納からの参加のFさんと合流、総勢7人のメンバーがそろった。出発地の国上寺駐車場へ移動。車1台を帰路の配送用のため弥彦神社駐車場へ配置するため、車提供のお二人にご足労願った。
 今日のコースは、

  国上寺登山口国上山頂剣ヶ峰黒滝城址黒滝展望公園猿が馬場雨乞山(NTT鉄塔)能登見平弥彦山頂弥彦登山口着

 のコースで、いわゆる国上山〜弥彦山〜角田山三山縦走路の半コースにあたる、およそ6時間余の予定であった。
 午前9時、立派な国上寺境内からの登りの、鳥居前で一同無事を祈って記念撮影してスタートした。



(左) 登り口、鳥居前で一同 / (右) 国上山中腹からの弥彦山−'12.3.27 

◆ 早くもオウレンの花、そして雪割草が

 長岡は、まだ平地でも6〜70pの積雪があったが、国上の地は全くゼロだった。しかし、20分ほどで着いた国上山頂にはやっぱり雪が残っていた。やっぱり花は望めないのかと覚悟した。



(左) 国上山山頂で / (右) 黒滝城址と蛇崩れの分岐−'12.3.27 

 山頂を後にしてすぐに「蛇崩れ・道の駅」への分岐標柱があって、左の下り道をとる。ここからがいよいよ縦走コースに入る。雪はぬがるほどではない。しっかり踏みあともついている。しばらく下ると地面が現れ、雪の消え残りあとに白い花らしきものが点々と出てきた。よく見るとキクバオウレンではないか!雪の合間に冷たそうだがしっかりかたまって咲いている。今年一番の出合いの花となった。さらに進むと雪割草も出てきた。まだ多くはないがしっかり咲いていた。やがてカタクリなどと咲き競う日も近いことだろう。



(左) 雪の中に咲くキクバオウレン / (右) 咲いてくれていた雪割草−'12.3.27 

◆ 予想以上のアップダウンコース

 標高314bの国上山から、634bの弥彦山まで、たかだか標高差300b程度の里山の縦走とたかをくくっていたが、どっこいそうではなかった。
 ところどころに咲く花を愛でながら、剣ヶ峰―黒滝城展望公園―黒滝城址―猿が馬場―雨乞山―と進んだが、予想以上にアップダウンが続くのにビックリした。200b前後のアップダウンを何度か繰り返し、NTT電波塔のある雨乞山に3時間半かかって到着、昼食休憩とした。



雪割草 / 雨乞山から見る弥彦山頂−'12.3.27 

◆ 全員、無事山頂まで到達

 昼食をとって雨乞山を13:00に出発するころ、天気は上々となってきた。能登見平で守門岳〜蒲原平野〜日本海〜佐渡〜へと一望した後、山頂までの道は積雪が多くなってきた。約1時間40分で山頂へ到達した。ここまでかなり疲れは出たものの、14時40分、積雪1.5bほどの弥彦山山頂奥の院へ全員無事到達することができた。

 

雪の中に建つ山頂奥宮 / 弥彦山頂奥宮前で−'12.3.27 

 今年初めての十宝山の会の山行が、まずは好天に恵まれ、こうして無事完遂することができた。目指した山野草もほどほど観賞もできた。さいさき良いスタートといえるだろう。仲間に感謝。
 次回は4月後半、菅名岳〜大倉山が予定だ。まだ雪がたっぷりの残雪を踏んでの春山となろう。体力維持に気をつけ楽しみに待つこととしよう。


能登見平から見た蒲原平野と守門岳−'12.3.27 

 (H24年3月30日 記)

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