《自然教室》・・・理科指導要領の内容から植物単元
<理科の目標>・・・自然に親しみ、見通しを持って観察、実験などを行い、問題解決の能力と自然を愛する心情を育てるとともに自然の事物・現象についての理解を図り、科学的な見方や考え方を養う・・・とある。
新指導要領では、「感性を伴った理解」が重視されていることから、自然に親しむ中で問題を見出し、見通しを持って追及する展開が重要です。
2<指導の実際>
下記の指導内容を踏まえつつ、前半は豊富に実物を用意しての講義。質問し、意見を聞き、調べたり記録したりする。各班にボランティアがついて補助する。後半は班ごとに植物園内を回って観察、採集、話を聞く。園内探検で里山を体感する。
3学年・・・身近な昆虫や植物を探したり育てたりして、成長の過程や体のつくりを調べ、それらの成長のきまりや体のつくりについて考えを持つことができるようにする。
○活動例
・種による根、茎、葉の特徴、姿かたちの違い
・今年伸びた枝はどこだろう?
・どんぐりの発芽苗の採取。幼虫、成虫の採集
4学年(植物と季節)・・・身近な動物や植物を探したり育てたりして、季節ごとの動物の活動や植物の成長を調べ、それらの活動や成長と環境(季節、気温、時間など)とのかかわりについて考えを持つことができる。
○活動例
・季節ごとの蕾、花、実のある植物
・今年伸びた枝はどこだろう?
・枝の輪切りを観察、年輪観察
・1年の成長サイクルを考える
・葉の広がり方の観察
5学年(植物の発芽、成長、結実)・・・植物を育て、植物の発芽、成長および結実の様子を調べ、それらの条件について考えを持つことができる。
○活動例
・季節ごとの蕾、花、実のある植物
・花のつくり、働き、タネの観察、芽生えの観察
・植物の養分;物質の出入りを考える
6学年(植物の養分と水の通り道)・・・植物を観察し、植物の体内の水に行方や葉で養分を作る働きを調べ、植物の体のつくりと働きについて考えを持つことができる。
○活動例
・季節と蕾、花、実のある植物
・植物の養分;物質の出入り
・水が流れるしくみを考える
・生物どうしのかかわりあいと里山を考える
<児童の準備>
メモ用紙、筆記用具、(ルーペがあれば尚よい)
*長袖長ズボン、帽子、(必要に応じて虫除けスプレー)