28.春山、久々の粟ケ岳行き
〜 連休ど真ん中、絶好の登山日和、いい汗流す 〜
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◆ 連休ど真ん中、絶好の登山日和
残雪の粟ケ岳全景
５月の大型連休を迎えて、世間は海外旅行の脱出ニュースや、国内旅行のニュースで騒がしい。
ゴールデンウイークとは関係なく、かねてからの予定の春恒例の粟ケ岳登山を目指すこととした。５月４日、予報では久方振りに全国的な快晴となっていた。 わが山仲間では、春一番の山行き計画がいつも粟ケ岳が定番で、恒例となっている。冬のなまった体力をいきなり千メートルを超える雪のコースでは年齢的にもきつい山だが、いよいよ山の本番戦突入かと思うと期待がふくらんでしまう。 ここ数年、自分の都合で参加できないできて、久しぶりの粟ケ岳登山だった。メンバーは男４名、女性１名の５人。一番の年かさはやっぱり小生だった。集合地点のハイブ長岡駐車場を６時１０分に栃尾経由で加茂水源地に向かった。
◆ 偶然の一緒、夜間専門登山家と同行す
今日の山登りで偶然の一致したことが判明し、ビックリしたと同時に思わぬところで話が結びつくものだと感じ入ったことがあった。
目的地に向かった車のなかでの雑談中のことだった。私の知人で８０歳台、今も立派な山の現役で、敬服すべき大先達的存在のＹ・Ｋさんから、「守門岳や鋸山山頂からのご来光の写真をメールで現地から送ってくれる、そんな夜専門の登山家がいる」と聞いていた。そのナマの写真を私に、いつも再転送で送ってくれ楽しませてくれていた。「夜専門に山を歩く奇特の人」とはどんな「ご仁」かと日頃感心していたところ、たまたま雑談でそのことに及んだところ、どうも今日の同行者のＴ氏がその「ご仁」であることが察せられるに至ってきたのだった。転送されてきたあの写真、この写真と例をあげていったらどうも話が一致する。間違いないこの人なのだ。 聞けばこのお方、車嫌いで、自転車を駆って長岡から守門でも粟ケ岳でも出かけるのだという。そのバイタリテイに驚きいった次第である。しかも、さらにこの「ご仁」が、今日一緒のわが山仲間のリーダーと旧知の仲であったことも分かってきた。偶然とはいえば偶然、、不思議な思いを持った一瞬だった。何か新しい山行きの展開がうれしかった。
◆ 桜のあとの芽吹く新緑が鮮やか
到着した登山口のある加茂水源地駐車場は、満開の桜が散った花びらで敷き詰められていた。つい数日前までは満開だったのであろう。
今は、湖水周辺のもみじの薄赤く芽吹いた葉とブナの新緑のコントラストがとても鮮やかだった。風に飛んで敷き詰められた桜のじゅうたんを踏みながら７時４５分水源地を出発した。 地表の雪はすっかり消えて、柔らかい緑の草が顔をのぞかせており、木々の枝先にはもえ黄の新芽が吹き出す絶好の時期となっていた。 この粟ケ岳山行きが雪消え後の、初めての本格的な山歩きの場。体調は悪くないものの、なまった体にはかなりきつい。３合目のベンチに４０分ほどで着いたが、全身汗が吹き出るほどだった。
◆ イワウチワとヤシオツツジ、それに見事な山桜
イワウチワ ／ ヤシオツツジ
この山は、比較的花の群生が少ないように感じられる山だ。
それでもよく見るとコイワカガミ、カタクリが色よく咲いている。なかでもふんわりとした白の色合いのイワウチワが清楚で素敵だ。色鮮やかなヤシオツツジも見事に咲いている。ところどころで山桜も見事だった。
満開のやまざくら
◆ 山頂、残雪でのやすらぎのパーテー
７合目山小屋のだいぶ手前まではほとんど残雪を踏まないでこれた。
小屋手前から豊富な残雪となった。ここまであえぎながら、汗だらだらの暑さの体には助かる。しかも山頂が目の前にあると思うと少しは力が湧いてくる思いがする。山頂に向かう急傾斜の残雪上に、大勢の踏み跡すじがついているのが見える。快晴のこの日曜日、山頂はおそらく混み合っているのだろう。
山頂（左）手前の残雪（右）についた踏み跡すじ
出発して３時間半、山頂到着は１１時だった。上空は快晴だ。大勢で賑わっていた。向かいの川内の山塊群が真っ白に輝いていた。仲間のＳ君は、すぐ目の前の矢筈岳を指さし、昨日あすこを目指して道なき斜面を登ったが撤退してきたと話していた。そして今日はこの山頂に立っている。健脚者がいるものだ。 たっぷり時間をかけ、昼のごちそうを堪能した。まだまだ真っ白な山の峰を一つひとつの名前を解説してもらい、脳裏にきざみつけ（刻んだつもり）後にした。
まだたっぷり雪の守門連峰全景
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