29.私のウオーキングコースに愛でる花々
〜 毎日のコースに目を楽しませてくれる花たち 〜
あなたは
人目のお客さんです
◆ 日本一の大河と自然たっぷりのわがウオーキングコース
長生橋を眺めながらの我がウオーキングコース
加齢とともに自分の体調を意識しはじめて久しい。足腰の衰いは年々早まる。そんなことを感じて朝の運動に、と歩き始めて7〜8年は経つ。
毎朝ではないが、雨天でなければ4月〜11月の期間実行している。およそ4キロを40〜2,3分かけて歩く。歩いてきた後に食べる朝食は格別な味がする。 わがウオーキングコースは、信濃川右岸。長岡甚句の歌の文句にもある「……左近の土手」から長生橋までの片道2キロの往復である。西にとうとうと流れる信濃川、遥かには西山丘陵を望み、東に、長岡市街と鋸山を頂点とする東山連峰が一望できる見晴らしのよいコースだ。晴れている時なら小千谷の山本山越しに、苗場山とおぼしき雪の山も見えることがある。足元には、左近の特産もも畑と河川敷に広がる野菜畑が広がっている。この土手沿いには、春から夏、秋と連続して実に変化に富んだ花々といろんな草々が競い合って目を楽しませてくれている。まだまだ自然がいっぱい残る長岡の隠れた自然コースといえるだろう。
◆ 季節の変化を肌で感ずる
雪消えの3月は、戸外のウオーキングにはまだ寒い。歩き始めるのはいつも4月に入ってから。今年は3月31日がスタートだった。
広がる田んぼには草一本もなく、土手の雑草も枯れたまま。遠くの山々には雪が厚く覆っていた。手袋を必要とした。新緑の芽生える春はまだまだの感じだった。 4月に入ると、つくしが頭を出してきて、ヨモギの緑が見えてきた。雑草たちに動きが始まってきたのだ。桜が咲き終わると左近の桃畑がピンクに色づき見事だ。やがて土手にいろんな花々の競演がスタートする。 わがウオーキングコースは、名も知らぬ花々が次々と咲き競い、居ながらにして四季の花が楽しめるぜいたくなコースなのである。
ハルジオン?/5月堤防沿えで / ハルジオン?/5月堤防沿えで
5月いろんな花が一斉に咲きだした。やさしい色合いが素敵だ。残念ながらほとんど名前を知らない。
◆ 花は自分の出番を知っている?
歩いていて、花やいろんな雑草の咲く時期にいつも感心する。いままで全く目立たなかった花がある時期にぱっと咲いてくる。時期を間違えることなく、ちゃんと自分の出番には花をつける。咲いている時こそ俺の出番だと精一杯自己主張しているように見えるのだ。生きるものの当然の権利を主張しているようでうらやましい。人間も人生の中では同じなのかも知れない。ただそれが、社会の中で目立つかどうかなのかもしれない。皆な誰もが精一杯生きてきて、それぞれが自分なりに輝いてきたはずなんだ。時々、そんなことを考えながら歩いていることがある。 とにかく自然の花を愛でながら歩いていることは気持ちがいい。
名前は…? / 名前は…?
ワタスゲの一種?名前は…? / 名前は…?
赤クローバー / マーガレット
5月の季節に、わがウオーキングコースで出合った花々である。
◆ 山に行かずとも、山菜が味わえる
このウオーキングコースでは春一番に、旬の山菜が味わえる喜びがある。
広々と広がる河川敷の原野に、雪消えと同時に一番に蕗のトウが芽を出す。次には、コゴミが頭を持ち上げてくる。それも太ぶととした立派なものが。しばらくしてフキが収穫できる。いずれも河川敷の原野に自然に根をはったものだ。今日は、ワラビを一握り収穫できた。山に行かずとも居ながらにして山菜が早いうちに味わえる。健康維持と旬の味わえと、一挙両得の幸せが手に入る。願ってもないコースである。
河川敷のコゴミの群生 / 立派に成育するフキの群生
− 春一番にここで収穫し、旬を味わった −
◆ これから夏の花、秋の花が楽しみだ
よく見ると大小さまざまの花が次々と咲いていく。米粒ほどの花も見かける。めずらしいネジ花も見かけることがある。
ところどころにカンゾウの花が咲く場所がある。ところが近年、堤防の除草が実施され、残念なことにまるごと刈り取られてしまい年々なくなっていくのが気がかりだ。 今は、ニセアカシアの花が満開となっている。やがてねむの花も咲いてくるだろう。これからまた、夏から秋にかけていろんな花が咲き出してくる。毎朝のウオーキングが楽しみだ。(18.6月記)
色合いがやさしくこの春一番好んで眺めた花
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