35.強制労働?者から、やっとこさの”解放”

   〜二度目の退職、ホントの「毎日が日曜日」?へ〜

あなたは人目のお客さんです


 花立峠手前から鋸山山頂方面 

◆ サラリーマン生活47年間からのリタイヤ

 この正月は心底からゆったりと、心おきなく楽々正月気分が味わえた感慨深い正月となった。
 47年間、ただただ走り続けたサラリーマン稼業から、昨年末を区切りに完全に足を洗ったから……。その続けた稼業が、年末〜正月にかけ一番の繁忙に追われるポストマン稼業であったがゆえに。一切の責任・任務も持たず、丸々のんびり自由にできる正月の味が、ことのほかありがたく感じられたことであった。
 前半の42年間は、正規職員。還暦60歳でやれやれ定年卒業と思ったところ、その年から始まった年金支給年齢の引上げ(段階おって65歳まで年齢引上げの方策)に遭遇。一年間延長で、半人前待遇で働かされ、お預けを食らった。その後、ボケ防止とわずかばかりの糊口の足しにと4年間のアルバイトを続けてきたのだった。振り返ったら47年間走り続けてきたことになる。
 大病もせず、大きな事故にも遭うこともなくまずは平穏のうちにどうにか卒業できることを喜ばねばならない。助けてもらった周りの人たちにただただ感謝である。

◆ 三ケ日は絶好の晴れ、浮かれて雪の鋸山へ 


 花立峠にひっそり立つ長工新道碑(1/3日写す)

 「毎日が日曜日」のスタートの元旦は、日の出が拝めるほどの天気が歓迎してくれた。早速お世話になった親戚、知人宅へ年始回りで気兼ねなく飲みまわって解放感に浸った。
 二日も好天気。行事予定もなし。2日から開館の市民体育館へ早速筋力トレーニング。正月の二日からトレーニングできるのもリタイヤのお陰だ。
 三日も好天気。本日も特段予定なし。今日から南部体育館の開館日。一番乗りで飛び込んでトレーニング開始。帰路、見れば薄っすら雪化粧の鋸山がくっきり輝いて見えるではないか。今の雪の状態なら、車が入れる。登りもなだれの危険なしで行ける。と思うと矢もたてもたまらず取って返して出発を決めた。
 少し遅い時間ながら、12:30分に登り口近くに到着した。栖吉のゲート先から10p程度の雪。何台か入った車の轍がついている。進んで行くと雪のカサが少し増してきた。車のUタンの心配もあり登り口の手前、萱峠ルート口に駐車。2台がとまっていた。12:40分出発。しっかりした踏み跡がある。結構入山している。途中すぐに一人で降りてきた人に尋ねると、上の雪はひざ上くらいで危険はまずない、5〜6人が山頂にいるとの情報。かんじきを持たない自分にも心配ないようだ。
 3〜40cmの雪道を何の心配もなく花立峠まで進み、長岡市内を一望に納め帰途についた。こうして正月三日にして山を歩ける今を確かめることができたと同時に、リタイヤの恵みを感じ入った次第である。

◆ これからのライフスタイルの不安

 毎日が常に仕事を中心にした生活サイクルだった。
 時に飲みすぎたり、生活が乱れたり、無気力な日常であったりしてもバックボーンに仕事という存在があってそれをないがしろにはできないという暗黙のルールが身に染み付いて47年間が回ってきた。いきなりそのサイクルがなくなって、羅針盤のない、放たれた船のように流されるのではとの不安もないわけではない。生活のための、強制された枠をはめられ、不自由を不自由と感じないサイクルに慣れきってしまったが故の不安なのだが。
 サラリーマンリタイヤは、「労働者は鎖のない賃金奴隷」とも言われるごとく、何かに縛りつけられた身分からの解放だとの意識を早く根付かせなければならない。そこから自由な自分のライフスタイルを積み上げて行くこととしよう。

◆ 何より健康が第一、好きな道々コツコツ歩もう

 冬の定番サイクルは、体育館での筋力トレーニングだ。朝9時過ぎにはおじゃましている。1時間半あまり。心地よい汗をかいてシャワーを浴びる。時々、隣の高齢者センターの200円のお風呂を浴びて帰ってくることもある。トレーニングもやがて継続7年目に入る。お陰で体調はほどほど順調。これが健康維持の秘訣となるかも知れない。体力の許す限り続けよう。
 これを一日のサイクルの第一歩として、後はいままでやりたくてできなかった好きないくつかの道々を急がず、あせらずコツコツと歩を進めていこう。
 2月に入れば、陽も照りだしてこよう。雪の低山も歩けるかも知れない。年20回の山行きも増やせるかも知れない。4月前には畑の雪も消え、トウ菜も採れ始めるだろう。そして畑作業も始まろう。野山の花々も咲き始め、デジカメ写真の季節となろう。やがて春山から山のシーズン到来となろう。山行のスケジュールが楽しみだ。
 時々は、我がホームページに思いつくことを書き加えることで、ボケ防止の訓練としよう。
 そんなこんなを思い描きつつ、最終ゴールを目指してしっかり歩いていこう。(H19.1.15記)



 左 長岡東山越しに望む粟ケ岳の全容 / 同右 白雪をのぞかせる守門山(1/16日蓮潟の土手で) 

   

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