36.早春越後の山歩きあっちこっち

   〜完全リタイヤ1ケ月余のこのごろ〜

あなたは人目のお客さんです


 南蛮山山頂から鋸山〜萱峠〜猿倉岳方面(左奥は白雪の粟ケ岳) 

◆ サラリーマン完全リタイヤ、やがて2ケ月

 昨年末、サラリーマンを完全りタイヤして早くも1ケ月余りが経過した。定職をリタイヤした身分が、こんなにも拘束されず、気楽で自由人でいられることをしみじみ感じている。反面、定職がないゆえ生活がルーズに流される身であることも自覚し始めてもいる昨今だ。  今の主たる生活サイクルは、一日2時間ほどの筋力トレーニングが唯一最大の仕事であり、もう一つは、一日二食主義に努めて体力維持の責任を課したことである。これまでほぼ順調に経過することができた。やがて春となれば、畑仕事が日課に加わる。今から春耕や、播種のあれこれを計画して楽しみに待っているこのごろだ。
 幸い、小雪の今年は、近くの山も雪が少なく、早いうちから活動でき、あっちこっちを歩く機会があった。

◆ 南蛮山、やっぱり小雪 

 暖冬の一月は、二度ほど鋸山を歩くことができた。一月に行けるなど老輩の自分には極めて珍しいことだった。二月に入っても好天は続く。絶好な日和の13日、南蛮山を歩いてきた。春先の南蛮山歩きは、自分にとって恒例行事となっている。
 小雪とはいえ侮ってはならないと思いカンジキを持参した。昨年駐車したグリーンヒルズゴルフ場道路脇は、わずか10p程度。昨年は、除雪道路の雪壁が2Mもあって 掻きあがるのに苦労したものだった。今年はその上まで楽々車で行けた。「石彫の道」最奥の石像前で駐車して歩き始めた。
 積雪はせいぜい20pばかり、長靴で十分だった。行く先には一つの踏み跡があった。平日でも結構登っている人があるものだ。その踏み跡を辿ることとした。30分ほど進んだあたりから、膝上の深雪となってカンジキが必要となった。やっぱりこの時期カンジキは必需品だ。先を行く踏み跡もここからカンジキの踏み跡となっていた。1時間かかって中途にある十方台展望台地点を通過した。

◆ 思う存分のパノラマの眺望 

 先行したカンジキの踏み跡が、十方台展望台地点を過ぎた頃から車道を離れて尾根道にとりついている。なおもその道を辿ってみるとなるほど、何回も大回りする車道を避けて、尾根を直行して最短を通るルートであることが分かった。このルートに相当詳しいベテランらしい。こんなルートのあることが分かり勉強になった。
 なおもその踏み跡を行くうちに、どうも行く先は南蛮山山頂展望へのルートから外れ、左の南蛮山頂を極めたあと柿町に向かっていることが分かった。やっぱり相当なベテランなのだ。とてもついては行けそうも無い。楽な南蛮山山頂展望へと切り替え、結局2時間かかって山頂に到着した。ケモノの踏み跡しかない純白の山頂展望広場で思う存分のパノラマの眺望を満喫して帰路に着いた。


 南蛮山山頂展望広場の雪原

◆ 初めて知った越後丘陵公園の周回遊歩道 

 2月20日、この日も快晴だった。じっとしておれず日課のトレーニングを終えたあと家内を同行して越後丘陵公園を歩くつもりで出かけた。東山と違って雪もなかろうし、あわよくば雪割り草も見れるかも知れない、そんな期待も抱いて行くことにしたのだった。
 幸い冬の間は駐車料金は無料。しかも入場料もただだった。いつもならこの時期、園内のスロープを利用したスキーの利用者や歩くスキーヤーで賑わっているのだろうが、全くの無雪、気の毒なことだった。
 園内の「暖の館」の建物の脇に階段状になった立派な遊歩道があった。しっかり整備されている。周りは深い広葉樹林。斜面には雪割り草が沢山植えられている。やっぱり開花にはまだ早かった。
 登りきるとゆるやかな尾根道となって東に雪の守門連峰が美しい。ゆるやかな登りで展望台に続いている。エレベーターであがった3Fの展望からの眺めがこの時期またすばらしかった。飯豊連峰〜粟ケ岳〜河内山塊〜守門連峰〜魚沼三山等々が一望だ。
 展望台からしばらくは舗装の車道が多少残念だが、その先からは深い落ち葉敷き詰める散策コースで実に気持ちのよい遊歩道となっていた。のんびり歩いて2時間だった。やがて山野草が咲き始めそして新緑芽吹くころ、ハイキングに絶好の季節となろう。
 長岡市の近郊にこんな素敵なコースのあることを初めて知った一日だった。



 左 展望台から見た粟ケ岳 / 右展望台から見える東山越しの守門山 



 左 しっかり整備されている遊歩道 / 右 ふっかふかの落ち葉道 

◆ 角田山の花もこれから 

 21日、以前から弥彦温泉で仲間同士の同級会が予定されていた。朝から快晴で暖冬の今年の中でも一番の暑さとなった。夕方の宴会まで弥彦に近い角田山登りにはもってこいと判断。一汗かいてからの宴会など申し分ないではないか。昼前、しこしこと出発した。
 登るコースは初めての稲島コース。おけさ柿の名産地とかで、立派に剪定された柿畑が広がっていた。幅広く整備された登山道は、多くの登山者がいつも来ていることを語っているようだ。行くとすぐに稲島薬師堂があって、境内の巨大な杉の木に圧倒される。やや行くと椿谷園地の案内板。大きな木のやぶ椿の群生地だった。さらに行くとしっかりした階段の登り。きつい急登坂が最後まで続いた。しかし距離は最短コースのようで1時間たらずで山頂に到着した。山頂には平日にもかかわらず沢山の人で賑わっていた。
 残念ながら期待した早春の花々はまだその季節ではなかった。近かじかの再会を期して帰路につき、宴会に向かった。(19.2.24記)



 左 稲島登山道入り口 / 右 しっかり整備された急登坂道 

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