37.‘07年2月、雪国植物園に早春の花見つけた

   〜オウレン、マンサク、雪割り草が咲いていた〜

あなたは人目のお客さんです



 左 雪国植物園で見つけたフキノトウ / 右 2/26日同所で見つけた 雪割り草 

◆ 暖冬2月、早くも4月の陽気が

 とにかく今冬は気象状況が異常だ。越後の正月3ケ日に日の出が拝めたり、平地の積雪が1〜2月を通してゼロなどということは60数年生きてきた自分には記憶がない。身を切られるような冬の寒さが今年はまったく感じられない。お陰で雪のつらさから解放されていることがことのほかありがたい。
 2月に入ってもここ一週間、4月のような陽気が続いている。喜んでいてこれでいいのだろうか?自然に対するこれまでの思い上がった人間の数々の所業が、予想もしない反作用現象として現れてこなければいいのだが………。
 それはそれとして、自然がもたらしたこの連日の日和りを満喫しない手はない。1ケ月以上も早い春の到来を、直かに確かめたいものと先日来蠢めき出していた。

◆ 雪国植物園に春を探す 

 昨26日、朝からすっきりと晴れ渡っていた。先日、越後丘陵公園の遊歩道を巡ったときは花の気配がまったく無かった。あれから一週間、暖かい日が数日続いた。今度は期待できるだろうと、すぐ隣にある雪国植物園に足を運んだ。
 雪の無い今年はもう開園しているものと思って行ったところ、3月3日から開園の案内だけが貼ってある。開いたドアから中を覗くと3人づれの家族が帰るところだった。尋ねると、中に入れるし、道もきれいだとのこと。せっかく来たのだし、入ってみることにした。
 道はすっかり乾いていて歩きやすい。落ち葉がサクサクとして気分がいい。葉を落とした木々のすき間は、夏とはまた違って林の見通しが効いてすっきりし、とても快適だ。大方の木の芽はまだまだつぼみが固そうだ。高台に出ると、東山越しに真っ白な守門岳、粟ケ岳が堂々とした姿で飛び込んでくる。

◆ 一ヶ月早い早春の花 

 しばらく行くと、頭上に可憐な花びらを発見。よく見るとあっちこっちに次々と咲いている。マンサクだった。やっぱりこれが一番早いのだろう。このあたり雪割り草はまだ咲いていない。雪割り草の小さい葉っぱは落ち葉に埋もれ、見つけ出すのも難しいほど。でもフキノトウが青々と芽吹きはじめている。枯葉の間から点点と緑の頭を出している様子は新鮮だ。
 下に降り、日当たりの斜面をみると、一点小さな赤いものを発見! この春一番目に見つけた雪割り草の発見だった。そこから先には、鮮やかな色をした雪割り草が点点として咲き始めていた。



 左 蕾を割って出たマンサク / 右 マンサク 



 左 今年初めて見た雪割り草 / 右 雪割り草 



 左 オウレン / 右 キクザキイチゲ 



 左 力強く芽吹き出したザゼンソウ / 右 小枝に出始めた新緑の芽 

◆ 雪割り草の満開は3月10日前後か 

 開園前にこっそりと入れてもらい、思いがけず早春の越後の花のはしりを堪能させてもらった。あと一週間余もすれば園内は雪割り草の満開となろう。そしてミズバショウ、ザゼンソウをはじめ次々と楽しませてくれるだろう。
 雪国植物園にはいろんな散策路が設けられている。この日、新潟市から来た七十代の男性と意気投合、楽しく語らいながら、はしりの花々を観賞、西側の頂きにある岩野城遺跡を巡ったりしてたっぷり2時間かけて散策した。例年より一ヶ月以上も早く長岡の春を愛でた一日だった。(19.2.27記)



 左 戦国時代ののろし城跡とか / 右 城址にぽつんと祠が一つ。椿が活けられていた 

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