41. ‘08年 山の追憶−その1

   〜花の宝庫 加賀白山再訪〜

あなたは人目のお客さんです

WIDIH=

 白山・弥陀ヶ原から白山山頂を望む


◆ 今年も山に感謝

 平成19年も暮れようとしている。この12ケ月はアッという間の展開だった。年々そのスピードの速さに驚かされる。
 振り返えれば、わがホームページの滞り、鈍さに情けなさを覚える。寄る年波の感性の衰えなのだろうか。いくつかの楽しかった山の記憶を刻んだはずが、このページに著わさず過ぎてしまった。目標の年間20座の山行きも達成でき、雪の山から春、夏、そして紅葉期、ある時は単独で、ある時は大勢の仲間たちといずれも楽しい山歩きだった。
 楽しく無事に乗り切れた今年の山歩きに感謝しながら振り返えり、一つ二つ、印象に残る追憶を残しておこう。

◆ 花の加賀白山、二度目の訪問 

 8月6〜7日、熱い真夏の真っ盛り加賀の白山行きに参加した。かっての職場のグループ7人がメンバーだった。 別当出合を登り口として、砂防新道を経て南竜山荘に一泊、アルプス展望コースを経て室堂〜白山山頂〜お池めぐり〜下り観光新道コース〜別当出合(着)の予定であった。
 かって4年前、仲間4人で同じこのコースを訪れていたのだった。その時、高山の花々のあまりにも見事だった強烈な印象が忘れられず、一も二もなく参加させてもらった。
 二日間とも天候に恵まれた。夏山の最盛期、やっぱり別当出合へのマイカーは規制されていた。市ノ瀬の駐車場は満車に近かった。昼少し前、登り口の別当出合を出発した。4年前と様相がかなり変化していた。沢沿いのいたる所、見上げる高さの深い斜面まで重機による砂防工事が痛々しかった。自然の肌を執拗に傷めつけているようで気の毒にさえ思えた。



 左 シモツケソウ / 右 ミヤマシシウド 



 左 ハクサンボウフウ / 右 カラマツソウ 

◆ 朝駈けで”別山”登頂に挑戦 

 宿泊小屋南竜山荘の眼前に堂々とした2,399bの別山が構えている。時間を掛けずしてひと跳びで越えそうに見える魅力的な山だ。小屋の前広場での談義で、明朝、朝飯前に挑戦しようとの結論になった。
 翌朝3時半、起きて参加したのは、最高齢の還暦半ばの自分と40台若手の金さん、剣さんの3人だけだった。真っ暗な露道、結構なアップダウンを1時間半、ランプの灯りで黙々と登った。しかし、2,000b超の山頂はやっぱり半端ではなかった。急坂を1時間半かけると、雲も切れ白みはじめるとかすかにご来光も見えてきた。しかしピークを4つほど越えておよそ2時間、いまだ別山山頂には至らず、ここまでで8割方山頂を極めたと判断し、6時半の朝食に間に合わすため引き返すこととした。
 思った以上の距離とアップダウン、見ごたえのあるお花畑、深く切れ落ちた断崖の連続と変化に富んだ面白いコースの3時間を掛けた朝飯前の挑戦となった。

WIDIH=

 ”朝駈けの別山”で朝明けを望む


◆ 心ゆくまで花旅満喫 

 やっぱり白山に来てよかった。南竜山荘〜アルプス展望〜室堂〜御前峰山頂〜お池めぐりコースの道々は素晴らしい眺望と夏の高山植物の最盛期だった。以前にもましてお花畑がみごとだった。お池めぐりコースからの眺望にも十分満足できた。



 左 イワギキョウ / 右 ハクサンフウロウ 



 左 チングルマ / 右 オトギリソウ 



 左 クロユリ / 右 アオノツガザクラ 



 左 ミヤマナデシコ / 右 イワギキョウ 



 左 コバイケイソウ / 右 クルマユリ 

 再び訪ずれた加賀の白山は天候にも恵まれ、期待にたがわず素晴らしい花々が迎えてくれた。鮮やかな記憶として刻みこまれた山行きとなった。 (H19.12.28記)

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