3. 筋トレ始めて、やがて3年

─ 男も女も老いも若きも体力づくりに励む ─

◆ 体育館にかよって,やがて3年

定年退職後は、趣味の畑仕事と山歩きが続けたいものと、その体力維持を目的に、市民体育館のトレーニング室に通いはじめた。定年1年前の59の年だった。以来週4〜5日を目標に、一日1時間半の運動。やがてまる3年になろうとしている。ステアマスターによる有酸素運動から始めて、腕、脚の筋肉トレ、腹筋トレなど年相応に低いウエートながら、1時間半もすると汗ビッショリとなる。初めの2〜3ケ月は、無理がたたって肩の筋肉痛に悩んだ時もあった。でも、続けているうちに体がしっかりしてくる感じになってきた。心持ち肩や胸、腕に厚みが出てきたようにも思える。少なくとも、ここ2年はカゼをひかなかった。これが効用なのだろうと一人エツにひたっている。

◆ たのもしい!老も若きも体力づくり励む男、女たち

 実にいろんな年齢層の人が熱心に通っている。70歳前後の男性、女性のお年寄り、3〜40歳代の中堅どころ、若い中・高生など皆な真剣そのものだ。午前中は年配の高齢者が多いようだ。ほぼ毎日通っておられ、全身汗を流して終わったあとすっきりした気分で帰って行かれる。見ていて実に感じがいい。

 毎日熱心に通ってくる若い中堅どころの女性がおいでだ。トレーニングで身が引き締まっていて、スマートでいて実にタフに見える。ステアマスタやエアロバイクを1時間近くも使って全身汗してもまったく平常と変わらない。その後もまた1時間余りもランニングや運動器具での筋トレの連続。うらやましい限りだ。
 夕方の時間帯に行くと、勤め帰りの若者から実年の中堅層が熱心に通ってきている。体は筋金が入ったかのような青年たちだ。100`以上ものバーベルを一息に押し上げる。鋭い、獣のような掛け声がもれることがある。おもわず力が入ってしまう。 いづれも、もう何年か続けられている人たちのようだ。胸や肩、筋肉もりもり、実にたくましい。

通っているトレーニング機の一種トレーニング室機種の一つ

◆ 続けられるうちが健康のしるし

 人間40〜50代からが健康の曲がりカド。しかしこの頃が職場の中で一番責任を負わされる時期。夜、昼なしに仕事に追われ、休日返上、休暇なし、飲む機会もいやおうなく追ってくる。まさに健康をむしばむ荒海に投げ出されている真っ只中の世代だ。
 この世代にこそ、ここの環境に入ってほしいし、知ってほしい。わずかな時間でもエアロバイクでもステアマスタでも触れてほしい。だが現実は、そんな余裕はないのが実情だ。自分も、最近までこんな施設が市内にあることを知らなかったし、結構若者たちや年配者が参加していることも知らなかった。4〜50代の実年世代にこそ利用されて生かされる施設であろう。それが実現できる社会環境とそれぞれ自身の自覚があってほしい。
 自分には残念ながらなかった。若い時からこんな環境を知り、かつ時間がとれていたなら、もう少しましな健康体を維持できていただろうに……?。せめて還暦のほんの少し前に経験できるようになったことを感謝したい。
 いつまで続くか分からないが、続くうちは健康のしるしと自覚、続けてみたい。

満開のシャコバサボテン

育てたシャコバサボテン




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