シミュレーションの正しさの確認
新潟県がSPEEDIを用いて行ったシミュレーションの結果が正しいことを確認するために、福島第一原発事故をシミュレーションした結果と航空機を用いて測定した値を比較します。
福島第一原発で発生した事故の概要と放射線の測定方法を下の表に示します。
| 事故の概要 | 放射線の測定方法 |
|---|---|
| 1,2,3号機(発電容量合計約200万kW、燃料集合体合計1,456体)の格納容器破損、放射性物質が直接放出された。 | 航空機モニタリング、地表面から1mの高さの空間線量率を測定 |

シミュレーションは下の表に示す日時の気象データに基づいて行われました。
| 用いた気象データ | 求めるシミュレーション結果 |
|---|---|
| 平成23年3月12日6時から3月24日0時まで | 282時間の外部被ばくの積算線量(全核種) |
シミュレーションの結果を下の図に示します。.jpg)
実測値の図とシミュレーション結果の図を比較すると次のようなことがわかります。
| 区域 | 実測値 | シミュレーション結果 |
|---|---|---|
| 警戒区域 | 実測値の赤色の部分の積算線量は、実測値の空間線量率(19.0μSv/h)とシミュレーションの時間(282時間)の積として得られ5.4mSvになる。 | シミュレーション結果で5.4mSvに対応する部分は、凡例の3(10mSv、橙色の一点鎖線)と4(5mSv、濃黄色の一点鎖線)の間の線で囲まれる部分になり、原発から始まって浪江町を通り飯館村の南端近くで終わっている。この部分は実測値の赤色の部分とほぼ同じ大きさであり向きもほぼ同じである。 |
| 計画的避難区域 | 実測値の黄色の部分の積算線量は、実測値の空間線量率の最小値(3.8μSv/h)とシミュレーションの時間(282時間)の積として得られ1.1mSvになる。 | シミュレーション結果で1.1mSvに対応する部分は、凡例の5(1mSv、黄色の二点鎖線)で囲まれる部分になり、原発から始まって飯館村の北端で終わっている。この部分と実測値の黄色の部分はほぼ同じ大きさであり向きもほぼ同じである。 |
これらの結果から、SPEEDIを用いたシミュレーションはほぼ正確に現実の状況を表していると考えることが出来ます。
(参考資料)
SPEEDIについては主として[2]、[3]、[7]、[13]、[17]、[23]、[25]をご覧下さい。
福島第一原発事故のシミュレーションについては主として[4]、[6]、[10]、[24]をご覧下さい。